太陽フレアの活性化のなかでも最大規模のフレアが15日真夜中に発生しました。15日の午前3時前後です。これだけバンバン電磁波を放出したのち、そろそろ収束か…と思いきや!

もう太陽フレアの話題はスルーしたいのですが(煽るようで嫌だし)、最大規模の太陽フレアが、天王星と太陽が重なり合う日(14日)(金星もほぼほぼコンジャンクション)で起きたとなると…これを伝えずにはいられない。しかもコンジャンクションの度数は牡牛座24度、来年のウエサクの満月は23度。ほぼ同じ。(私自身は牡牛座22度~25度の幅でリーディングしたい)
この流れをリーディングしてみました。

この牡牛座での太陽と天王星のコンジャンクションは、「覚醒の周期」を閉じて、新しい周期を開きます。それは確実です。なぜなら太陽のコンジャンクションよりも前に、天王星は木星とコンジャンクションしていたため、天王星がもたらす「状況を改善するエネルギー」を木星によって刺激されたうえでの、太陽とのコンジャンクション。太陽フレアの活性化は、まるでシリウスの刺激をうけた太陽と惑星エネルギーの美しい整列の結果に感じます。
そして、その整列は来年の満月まで、霊性の光/生命の新たな潮流をもたらすでしょう。私自身はその流れを実感しています。
人類に注ぎ込む天王星のエネルギーは、より適した形態をオカルト的な秘教生活に提供し、内的な人間と外的な人間をさらに十分に混ぜ合せるために、状態を改善する衝動を生み出している。人々が東洋から西洋へと、アジア大陸の初期の歴史においてアジアからヨーロッパへと、そして近代になってヨーロッパから西半球へと着実に移動した原因は、この天王星の影響力である。~秘教占星学下巻 p.59
(これはまさに日本の古代史!縄文から弥生時代への変容も天王星が影響していたのですね)

この牡牛座24度に、覚えはありませんか?(占星術家なら覚えているでしょう)この度数は昨年の8月末~12月にかけて、牡牛座24度で繰り返されていた天王星の逆行度数です。牡牛座24度のテーマは、表向きには暴力や残忍な攻撃性に注意する呼びかけですが、ハイラーキーの俯瞰的な立場からみれば、人類のアストラル体の浄化のための試練です。
牡牛座は「建設的な生き方の道具」か「破壊の道具」を作り上げる。それは、束縛する鎖を鍛造するか、生命の神秘を解き放つ鍵を創造するかのどちらかである。~秘教占星学上巻 p.413
これは残念ながら牡牛座の「破壊の道具」であり、それは今も続くパレスチナの受難に感じますが、その理由は…蠍座で起きた2003年の太陽フレアです。
紛争や戦争といえば火星ですが、火星は蠍座の秘教的支配星であり、蠍座は牡牛座の反対極です。約20年前の大規模な太陽フレア(当時の観測史上最大)は2003年11月、この蠍座で起きました。その1か月後の12月、イスラエルがガザのラファ難民キャンプに軍事侵攻、少なくとも8人のパレスチナ人が死亡しました。
この火種が解決しなかったがために、現在のパレスチナの悲劇があり、火星では解決できない問題を、天王星が解決に乗り出しているように、私には思えるのです。 つまり、火星はアストラル体の進化であり、もうアストラル体の進化を人類は望んではいない。魂の行動を望むからこそ、天王星が火星に代わって、人類の行動原理を司る。そのために霊性を高めていく…2024年の整列は、そのような宣言に思えます。
そして先ほどの2003年の太陽フレアは蠍座で起きました。蠍座火星といえば、第6光線。これは時勢を考えても、最後の第6光線の放出であり、火星の燃焼だったように感じます。そこから20年後の2024年、蠍座の反対極の牡牛座での太陽フレア。そして天王星とのコンジャンクション。それは火星から天王星へ、人間の行動原理が自我から魂に移り変わる…そんな予感がします。
チャクラでいえば第2チャクラで行動するのが火星だとしたら、第5チャクラで行動するのが天王星。火星が自我を原理としていたら、天王星の原理はグループ意識です。新しい自己表現、新しい可能性、それは天王星の「新しい力を使って人類の可能性を再構築する」能力こそが、いまの時代に求められているでしょう。すべては新しい時代のトレーニング、新しい時代のための新しいリズムを、第7光線と第4光線が導きます。それが牡牛座(第4光線)で起きた、天王星(第7光線)のコンジャンクションだと私は理解しています。

牡牛座の時代にミトラがやってきた…とジュワルクール大師は「キリストの再臨」に書いています。ミトラとは太陽神。これもまた天照大神とキリストにつながる古代の宗教であり、ここでもキーワードは「太陽」です。そして牡牛座は「イルミネーション」イルミネーションとは、メンタル体の発達の最終段階であり、本能と知力と直観の統合です。これはまさに物質太陽(本能)と霊的太陽(魂)の統合が起きる牡牛座らしい展開だと感じました。
ここで次の事実を指摘しておくとよいかもしれない。つまり、アクエリアス(水瓶座) 時代が私たちの惑星全体に顕現し、それに続いて、世界的な統合と人類の利益と世界宗教を表現するその普遍的な認識と新しい様式をもたらそうとしているように、世界の弟子である人類は牡牛座の影響力のもとへと入りつつある。現在、人類家族のうち準備のできている人々(その数は現在非常に多い)の生命の車輪の逆転を引き起こすのはこの影響力である。これは起こりつつあり、その結果は避けがたく、免れることはできない。大きな疑問は、流れ込むシャンバラのフォースによって増大したこの牡牛座の影響力が、牡牛座がその管理者であるイルミネーションの光の洪水を生み出すか、それとも、ただ単に欲求を煽り、利己主義を増大させ、人類をヴィジョンとイニシエーションの山ではなく、「利己主義の燃え盛る高み」へともたらすかである。

しかし本来の天王星は牡牛座で、その神秘的な力を失いますが(専門用語で減衰ーフォールと言います)、天王星が牡牛座にある2018年~2026年、世界は変容期にあり、むしろ天王星は牡牛座のエネルギーを借りながらイキイキと仕事をしているように見えます。これはおそらく「牡牛座」ではなく、牡牛座がつながっている金星に天王星が活性化されていると考えるべきでしょう。天王星と金星、そして地球には相関関係があります。それは天王星/第7光線、金星/第5光線、そして地球が第3光線ーつまり全て奇数光線でのつながりです。
隠された神秘の惑星であり、最もオカルト的な惑星の一つである天王星は、牡牛座で「減衰し」、牡牛座の人間を非常に特徴づけている強調と、体と魂のはっきりとした分裂を生み出している。…深淵に隠れている天王星の仕事は、完全なイルミネーションが達成され、 ―これらの魂の様相が低位の形態の反応に取って代わる―霊的意識の発達が達成される時まで絶えず増大する光に対する牡牛座の直観的な反応を目覚めさせ喚起することである。
追記:かなりの長文ですが、牡牛座に関して伝えたいこと、秘教占星学の知識をまとめることができました。そして秘教占星学の知識は、人間の個性を占う占星術とはちがって、世界情勢の流れを読むためにあるので、ここで書かれている「牡牛座」は「牡牛座さん」とは全く関係ないことを、改めて伝えておきます。
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