2025年キリストの満月~前夜
- 2025年研究会
- 1 日前
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双子座の満月はキリストの満月、そして「善意祭ーWorld Goodwill Festival」でもあり、1945年キリスト自身が初めて人類に伝えた「大祈願の日」とも言われます。秘教徒は満月の前後2日を含めた5日間、大祈願を唱えます。
もちろん大祈願は毎日唱えますが、この5日間はグループで意識をつなげて唱和するので、いつもよりも集中的に、深く、厳かに大祈願を通じてキリスト意識とつながるー5日間です。

双子座の満月ですので、一般的にコミュニケーションが象徴ですが、秘教的には沈黙のテレパシーと理解されます。双子座の時期は魂からの衝動をメンタル体と介して、エーテル体につなげやすいのが理由です。私自身、日本に限定されることですが、梅雨の時期でもあるので、水が媒介となってテレパシー的なコミュニケーションがしやすいーと感じています。
仏陀の祝祭であるウエサク祭から光のバトンを受け継いだキリスト自身が司祭となる6月の満月。ここでキリストは「仏陀の最期の説法」を「東西の統一」の証として、毎年繰り返し説法すると言われています。
満月を迎える前に、この「仏陀の最期の説法」を心に留めるのは、決して無駄にはならないでしょう。仏陀とキリストは、まるで双子のように、双子座の秘教的な支配星金星、そして金星がつながるシリウスの支援をうけて、この地球に第2光線、愛のエネルギーを伝導します。第二光線を伝導する木星が蟹座に移動する時期と重なる2025年の満月が、弟子道を歩んできた人々にとって一つのイニシエーションの機会であることは、誰にも否定できないーでしょう。
この「最期の説法」の後半にある「自ら灯明とし、法を灯明とせよ」の「自灯明、法灯明」は秘教本「イニシエーション」の始まりに記されているため、秘教学を学ぶ初心を伝える大切な言葉です。しかしキリストの満月では後半ではなく前半部分が大切に思えるので、今回は前半部分をクロースアップします。
仏陀が説法しているイメージではなく、キリストが説法しているイメージで読んでみてください。二人の偉大なイニシートのエネルギーが一つになって、あなたに流れ込みますように。

弟子たちよ、これまでお前たちのために説いた私の教えは、常に聞き、常に考え、常に修めて捨ててはならない。もし教えの通り行うならば、常に幸いに満たされるであろう。教えの要は心を修めることにある。だから欲を抑えて己に克つ事に努めなければならない。 身を正し、心を正し、言葉を真あるものにしなければならない。貪ることをやめ、怒りをなくし、悪を遠ざけ、常に無常を忘れてはならない。もし心が邪悪に引かれ、欲にとらわれようとするなら、これを抑えなければならない。心に従わず、心の主となれ。 心は人を佛にし、また、畜生にする。迷って鬼となり、悟って佛となるのもみな、この心の仕業である。だから、よく心を正し、道に外れないように努めるがよい。
弟子たちよ、おまえたちはこの教えのもとに、相和し、相敬い、争いを起こしてはならない。水と乳のように和合せよ。 水と油のようにはじきあってはならない。ともに私の教えを守り、ともに学び、ともに修め、励ましあって、道の楽しみをともにせよ。つまらぬことに心を使い、無駄なことに時を費やさず、悟りの花を摘み、道の果実を取るがよい。
弟子たちよ、私は自らこの教えを悟り、お前たちのためにこの教えを説いた。おまえたちはよくこの教えを守って、ことごとにこの教えに従って行わなければならない。 だから、この教えの通りに行わないものは、私に会っていながら私に会わず、私と一緒にいながら私から遠く離れている。また、この教えの通りに行うものは、たとえ私から遠く離れていても私と一緒にいる。
弟子たちよ、私の終わりはすでに近い。別離も遠いことではない。しかし、いたずらに悲しんではならない。世は常に無常であり、生まれて死なない者はない。今私の身が朽ちた車のように壊れるのも、この無常の道理を身をもって示すのである。 いたずらに悲しむことをやめて、この無常の道理に気づき、人の世の真実の姿に目を覚まさなければならない。変わるものを変わらせまいとするのは無理な願いである。
薬師寺~お釈迦様の最後の教え
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